「アスベスト処理業者の選び方」
アスベストの処理は現在、火急の問題となっています。にもかかわらず、信頼できる処理業者を探すのが難しいのが現状です。間違いの無い処理業者探しのヒントをお伝えします。
アスベストは別名を石綿といい、繊維状の結晶に変形した鉱石を指します。古くから耐火性や耐腐食性について知られており、エジプトのミイラを包む布やランプの芯に使われていたようです。20世紀には、耐火、断熱に優れた「夢の素材」として極めて多くの建物に使用されるようになりました。
しかし、アスベストは極めて微細な繊維でできており、簡単に浮遊して気管内に入り込み、長い潜伏期間を経て中皮種などの癌を引き起こすことが分かってきました。すでにアスベスト製品の製造や使用は禁止されていますが、かなりの建物にアスベストが使用されているため、解体などの際にどう処理するかが問題となっています。
さらに、アスベスト問題が21世紀になってから騒がれたため、アスベスト処理は儲けになると考えて、多くの業者がこの分野に参入してきました。これらの業者の中には、ほとんど知識もなく、処理に関してもコストを下げることしか考えない悪質な業者も見受けられます。それで、どんな業者に処理を依頼したらよいか考える必要があるのです。
まず、アスベスト処理は「安全のために行う」ということを忘れることはできません。ですから、幾ら安く処理してくれても、きちんと処理できていなかったら何の意味もないわけです。現にアスベスト処理にはかなり費用がかかることが知られています。なぜなら、良心的な業者は、防護服を一日に数着用意します。そしてそれらは使い捨てになります。それは、作業員を守ると同時にその防護服に付着したアスベストがさらに飛散・浮遊することがないようにするためです。防護服は一着二千円前後ですから、アスベスト処理の相場が「一平米一万円」と言われているのも頷けます。
極端に処理費が安い業者は、結局きちんと処理をしていなかったり、回収したアスベストを指定された方法で処分していなかったりします。さらに、にわかにこの分野に参入したためにノウハウがなく、請け負うだけ請け負って、調査はA社、処理はB社…と業務を流す業者も見受けられます。これは言ってみれば中間マージンが取られるわけですから、割高になってしまいます。
それで、信頼できるアスベスト処理業者を選ぶため、以下の二点を調べましょう。一つは、調査から分析、処理を一貫して行っている会社かどうかということ、もう一つは「特定化学物質等作業主任者」、「特別管理産業廃棄物管理責任者」などの有資格者がいるかどうかという点です。各現場にこれらの有資格者を置いてる会社は信頼できると言えるでしょう。